渓流釣りの極意を購入されたA・K様とのやりとり抜粋 Vol2
渓流釣りの極意を購入されたA・K様とのやりとり抜粋 Vol2
『渓流釣りの極意』購入者の長野県A・K様とのやりとりメールの中で、『渓流釣りの極意』に関連する内容を★抜粋★しました。
A・K様の了承得ております。参考になれば幸いです。
中抜きが多いので、やや文章の繋がりに違和感がありますが御了承下さい。
固有名詞については、匿名での掲載とさせて頂いております。
ホームリバーの情報や、A・K様が感銘を受けた内容などもございましたが、個人を特定できる記述もありましたので割愛させて頂きました。
評価の良し悪しに係わらず、『渓流釣りの極意』に関係する文面は、ほぼ原文で掲載しております。
なお、ご覧になられて、反感・異論を持たれる方も居られるかと存じます。
私と長野県A・K様が、全てにおいて正しいとは考えておりませんが、ここに掲載させて頂いた内容で、何かしら感じ、考えて頂ければと思っております。
ご意見を頂ければ、幸いです。
□九回目の返信
メールとブログ見ました。
・・・
内容に異存はありませ・・・っと、「ゴミの話」、もうちょっと大きくしてくんねぇかい(笑)。
ホントあいつら、冗談じゃないわ・・・
※その他、長野県A・K様の地元の河川の情報、仕掛の話題がありましたが、割愛させて頂きます。
※長野県A・K様は、ゴミを捨てて帰る輩には大層ご立腹のようです。
※私も天川では、ゴミが目立つのを気に病んでおります。
※来た時よりも美しく!
◆私の返信
画像(省略しています・・・)からだと、私の感覚では「沢」になります。(笑)
天川本流でしか釣ったことのない釣師は、多分釣りに行かないでしょうね。
天川でも、上流の西迫ダムから、かなり上に好んで行く方は、同様の釣り方をされていると思います。
私も、天川に行く途中の跨げる程度の極めて細い川で釣ったことがあります。
本当に短い区間でしたが、短尺竿をバラして穂先から5本程度(1.5m?)を使い、深さ5センチもない川の緩い流れに仕掛を振り込む。
餌が少ないのか結構アタリがあり、岩魚も掛かります。が、魚体が10センチ前後とかなり小さい。
20センチクラスが掛かると、「おーっ!」という感じ
でも、流石にこの山から染み出したような流れを目指して釣りに来るものはいない。(笑)
何故って・・・、斜面に生えた木々の間の移動が極めて鬱陶しい。
足元は滑るし、貴兄の川よりさらに、こせこせした釣りになってしまうし・・・。
危険な箇所もあるし、下手すると鉄砲で撃たれる(驚)
立ち込んでの釣りは、状況次第で私もします。
ただし、立ち込む場所を探ってからですが・・・
そして、ゆっくりと川に入り、移動もゆっくりです。
吉野川の川幅のある深場では、腰上まで立ちこみます。
もちろん、水の圧力もありますので、流されないように十分注意する必要があります。
所変われば、竿・仕掛けが変わるのが当然ですね。
長竿は、慣れるのに少し時間がかかりますね?。
特に、胴調子の竿は、その調子のしなりを利用して振込みますから。
慣れるまでは、少し重た目の錘を付ける必要があるでょうね。
今年の天川の解禁日に出合った、60過ぎの釣師は去年1,500匹釣ったと言っていたそうです。
⇒ http://www.hikatteru.com/index.php?%E6%B8%93%E6%B5%81%E9%87%A3%E3%82%8A%E6%97%A5%E8%AA%8C%2F2013-03-10
しかしこの方、どうも近くの方のようで、ウキ釣りされていました。(爆笑)
数が稼げる解禁後に、集中的に毎日のように釣行をされているのでしょう。(苦笑)
根掛かりは、様々のパターンがありますね。
鈎が石のアゴに掛かることもありますし、川虫の巣に引っかかることもあります。
1、000回/1日の振込みを、20日すれば20,000回の振込み。
そんなこともありますよ。(自爆)
まあ、仕掛を振り込むのが私の釣り方ですから、浅場では1号あるいはもう少し軽い錘を付けます。
そして、ポイントに振り込むのは、上流側からにします。
下流側からだと、流れの下に錘が巻き込まれて、根掛かりし易いと感じているからです。
上流側からポイントに角度を付けて振り込むと、錘は流れの上に乗っかり易く、根掛かりし難いように思います。
一度、トライしてみて下さい。
淵が垂涎・最高の場所とのことですが、勝負が早いのは瀬の方が早いですね。
私は、ひょっとしたら、瀬の方が性格的に合っているかも?
流れの緩い淵では、仕掛を流すのが難しく、所謂向うアワセになります。
鈎に魚が乗ると、水中でキラリと光る魚体、浮き上がるまではひょっとしたら良型かも?という引きがあり、期待は膨らみます。(笑)
50センチ超えの虹マスがかかれば右往左往走り、浮かすまでは気が抜けません。
浅いところといえば、今年、川上村の支流に何度か行く機会がありました。
今年の釣行記(20130512川上)にアップしています。
⇒ http://www.hikatteru.com/index.php?%E6%B8%93%E6%B5%81%E9%87%A3%E3%82%8A%E6%97%A5%E8%AA%8C%2F2013-05-12
パッパ様という方から昨年メールを頂き、今年になって漸くご一緒させて頂きました。
支流ですので、私の一番短い5.4mの竿でも長いところがあり、竿捌きに苦労しました。
その川は開けたところもあり、貴兄の画像のような細い流れの箇所もあります。
くるぶしもないほどのなんでもない浅い流れでもアタリが出て、10センチ超えのアマゴが顔を見せます。
良型を得るのは難しい沢で、釣れるのはスリムなアマゴばかりです。
□十回目の返信
お互い、つい10日までには、まさかこのような展開になるとは考えもしませんでしたね(笑)
正直、非常に楽しいです(^^)/
今回お伝えしたとおり、釣りの楽しさは、そこに至る過程にあると思います。
「研究の成果としての釣果」・・・なので、「○○匹釣った」という話に終始する人からは、得るものは何もありません。
お釣師者さんが何度かおっしゃっているように、大漁は単に偶然の産物である可能性もあり、解禁日などはその典型例で、いずれにしても技術と直結しているとは限りません。
これは、何度か単独で釣行すれば嫌というほど思い知らされることです。
また、ある程度経験すると、自分の力量がどれくらいか、どんな環境なら対応できるかが分かるようになるはずですが、それはあくまで「自然」を相手にしてのことです。
解禁限定釣行のどこに「ドラマ」があるでしょうか。何か学ぶことがあるでしょうか。
その後の人生に、仕事や友人関係に役立つ「モノの見方」ができるようになるでしょうか。
約半年の禁漁期間のうっ憤を晴らすのは当たり前の話で、私にもわかりすぎるほどわかります。
落ち着いていただかないと仕事(食い扶持)に影響しますので、ぜひまとめて釣ってきてくださいと、特別エールを送りたいくらいですが(爆笑)、
単なる釣果自慢のみの解禁限定釣行については、かなりきつい言い方になりますが・・・はっきりいって「時間の無駄遣い」です。
なお、「極意」についてですが・・・
「基本」というものは、たくさんの方々が、長年にわたり苦悩し行き着いた「エッセンス」で、間違いはありません。
そして、いかなる状況下においても、それを適用するよう努力すべきものです。
ただし、世の中はそうはいかない。様々な条件に妨げられ、「基本」が実現できない場合も多々ある。
ですが、それでも近づこうとしなければならないのが「基本」なんです。
「独創性」は、「基本」に近づこうとしても、どうしてもダメな場合にのみ発現するものだと、私は思います。
最初から「独創性」を狙っても、それは単なる「基本とは異なる奇抜なもの」であるだけです。
そこには美しさも何もありません。
私は、今年9月に○○川が崩壊したことをきっかけに、様々なことを考えました。
そして、自己流で続けてきた渓流釣りに間違いはないか確認しようと思いました。
しかし、世の中にはなかなかそういうものは存在しません。市販ものは特にそうです。
最大公約数的なことしか書かれていない。
そうではない、もっと突っ込んだものを探していましたが、なかなかありません。
ちまたにあふれるホームページも、釣果のみにこだわったものがほとんどです。
そうではなくて、純粋に「やるべきこと」を淡々と語ったものがほしいと思っていました。
実は、お釣師者さんのホームページは、今年の7月頃に知りました。
その時点でも「買おうかな?」と思いましたが、なんとなくスルーし、忘れてしまっていました。
ただ、「やるべきこと」にこだわっていることはわかりましたので、頭の片隅には残っていました。
「こういう人がいるんだ。すごいな」と。
◆私の返信
貴兄の、
”「独創性」は「基本」に近づこうとしても、どうしてもダメな場合にのみ発現するもの。”
は、その通りだと思います。「独創性」は、基本有っての掟破りと考えています。
まあ、その独創性も、実績が積み上げられれば、「応用」に組み込まれるのですが。
貴兄は15cm未満に鈎を呑み込ませないために、物理的に解決する方法を取られていますね。
『渓流釣りの極意』のアワセにも記載しているように、
違和感などでもアワセる癖を付けると鈎を呑まれる頻度が少なくなるはずです。
一度、お試しを!
私の師匠は、怪しいアタリには躊躇無く合わせます。
素鈎を引いても、別に何の支障もありませんから・・・。
それと、竿の持ち方次第で、アタリへのアワセも俊敏になりますよ。
□十一回目の返信
「極意」の販売コーナーを改めて見ましたら、お師匠さんにもお師匠さんがいらっしゃるんですね!!! ・・・いやはや、いったいどういうグループなんですか(笑)
それから、昨日いただいたメールで、「お釣師者さんはやはりスゴイ!」と思いました。
「キャンプ場」の写真を見ると・・・地元の釣り師なら、ほとんどはルアーかフライを選択すると思います。
この状況で餌釣りとは・・・私なら、「こっそり&やっぱり」浮き釣りを選択すると思います(爆笑)。
◆私の返信
私の師匠は、大師匠の荷物持ちを3年してから、竿を持つことを許されたそうです。(驚!)
その後、大師匠との腕比べで技術を認められて、免許皆伝?となったと聞いています。
つまり、師匠と大師匠の腕は、大差なしということになります。
私は、大師匠とは一度も会ったことがありませが、名前だけは聞いています。
その方が亡くなられる前に、一度は会いたいと思っています。(ホント!)
多分、竿の持ち方が、同じかどうかで判断できると思います。
「おおーっ、イワナが這っている!」、やはりそうでしたか!
これで、自信を持って、”イワナは這って移動する”といえます。
□十二回目の返信
「イクラ情報」、ありがとうございます<(^^)
そこらへんのスーパーで買ったやつじゃないんですね(^^;)
築地と聞くと・・・実は私、イクラが大好きなんですよ。解禁日までに残っていればよいのですが(爆笑)
安いということなのでしょうけれども、購入先まで研究するとは、熱心なことでありますなぁ・・・
それだけで「尊敬」ですよ<(^^)
※特許取得の海釣り用のカゴの件に興味を示して頂きましたが、割愛します。
◆私の返信
そうです、そこらへんのスーパーで買った塩イクラだと、餌持ちが今一つなのです。
無論、釣具屋の瓶詰め塩イクラは良いのですが高い(120gで¥1200)!
そうそう、餌専門業者の小さな瓶詰めイクラはダメですよ!
スーパーボールみたいに跳ねますから(笑)。それに即無くなります!。
ネットを調べていたら、「●●商店」の特特特のイクラが、安くて目についたのです。
5,6年前で五千円程度だったと記憶しています。
使ってみると、意外や意外。使い易いのです。
それからは、●●商店の3特のイクラばかり。
他にも同クラスの塩イクラがありますが、値段が高くて・・・
□十三回目の返信
ところで。
お釣師者さん・・・私が言うのも失礼なのですが・・・「本物」ですね!
そして、「本物」の方々にはある特徴があることも判ってきます。
一番は、①「他人の言うことを謙虚に聞くこと」です。
私のイメージでは、同意できなくても、その中にミリ単位でも自分にとってプラスになることは聞き逃すまいという姿勢がはっきり見て取れます。
また、②「少しでも疑問に思うことは必ず確認してくること」も特徴です。
これは、ご自身がプロとして常に研究してきたという「事実」が根源にあると思います。
また、③にもつながりますが、心から「良かれと思って」ということからで、助けられたことが多々あります。
なお、①があるので、頭ごなしに否定することもまずありません。
そして③「親切に教えること」。「そんなことまで教えてくれて大丈夫ですか?」ということも多々あるくらいです(笑)。
当然、当方がその情報を不適切に扱うことはないと信用してくださってのことだと思いますので、こちらも真摯に受け取りますが・・・
まぁ、止まらなくなる方が大半ですね(笑)。
たまには「もう理解不能。用語すらわかりません。ゆるしてぇ・・・」と思うこともあります(爆笑)
なお、①+②+③の典型例は「医師」です。
彼らにもランクがあるのですが、トップレベルの方になると接するだけで背筋が伸びます。
とかなんとか言いながら、お釣師者さんに対するのと同じレベルのなれなれしさで接してますけど m(許)m
:
おっと。前置きが長くなってしまった・・・
お釣師者さんからのメール、①②③、ビリビリ感じてますぞっ <(^^)
いやはや、いやはや~(爆笑)
そんなわけで本日は、昨日のメールにあった、疑問・質問について、できる限りお答えしたいと思います。
※長野県A・K様は以下のように研究熱心な方のようです。
◆その1「アマゴの寿命」について
★以下、内容をまとめています★
いくつかの研究結果があり、生育環境が整えば、成長の早い個体は1年で30センチにもなり得る。
◆その2「アメマス」について
水産庁の資料によると、
イワナ(北海道および東北地方に生息する降海型をアメマスという)(Salvelinus leucomaenis)はサケ科イワナ属(Salvelinus)の在来種で、世界中のイワナ属魚類の中で最も南に分布する。
斑紋の形態や色に著しい変異があることから、その分類をめぐって論争が繰り広げられた歴史的経緯がある。日本におけるイワナの分布は北海道から中国地方までの広い範囲に及び、主に分布域と外観の違いから、アメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギの4型に分類されることがある。しかし、種以下の分類については様々な意見があり、未だに整理されているとは言えない。
:
結論を申し上げますと、水産庁の資料や研究論文などを見ますと、アメマスとイワナの区別は、遺伝子レベルで調査しないと判らないそうです。水産庁の資料でも、あくまで「4型に分類されることがある」という言い方です。もっとも、数年前の資料なので、現在は断定しているかもしれませんが、少なくとも数年前は「そういう状態」でした。
◆その3「アワセ」について
それまでは、「鈎外れは小物の証」と考えてきました。
まぁ、完全に趣味で独学でしたし、以前お話ししたように、親類縁者に配る分が釣れればOKだったので、あまり考えませんでした。
しかし・・・
あるポイントで、23cm以上あるなとはっきりわかるもの1匹と、15cm以下の小物が2匹、私が投餌した餌を追ってくるのが見えました。
当然、23cmが食ったのですが、見事に外れ。あっという間に茂みの中へ・・・
でも、そんなことはどうでも良いんです。そのアタリの手ごたえが、これまで「小物だから良いや」と断じてきたものと同じだったんです(;脂汗;)
それ以降、どうすればいいか考えたりやってみたりしているうちにシーズンオフ。
また、●●川が崩壊した以上、他の河川でこれまでどおりの釣果が得られる保証は全くありません。
そこで、なんとかしなければ・・・と思っていたのですが、「飛んで火にいるお師匠さん」が、1,050円でゲットできてしまいました(爆笑)
いやぁ~、よろしくお願いします(大爆笑)
ま、それは冗談として、アワセは「自分で乗り越えるしかない」とはっきりわかりましたのでひとまず置くとして、その他の技術系で相談するときはできるだけ具体的にしたいと思っておりますので、アドバイス、よろしくお願いします(真剣)。
◆おっと、最後にオマケ。
細山長司さんの「多摩川山女道免許皆伝」を読み返しましたが、ふたつ、お伝えします。
①糸について
免許皆伝された10人は、本流・大ヤマメを狙う時には、おおむね0.8号を基準に仕掛けを選択するようです。
ちなみに0.3号で38cmを釣ったことを誇らしげに書いておられる方もいます。
「細糸でなければ釣れない」は、「私には技術がない」と公言しているようなものです。「確定」ですね(笑)
②錘について
10人のうちどなたかが、お釣師者さんと同じように、糸にティッシュを巻きつけたうえでガンダマをつけていると書いてありました。
なお、その方は、「大物がかかった時に外れることもあり、その後の操作がやりやすくなる」とも書いていました。スゴイ。
◆私の返信
細山長司さんの「多摩川山女道免許皆伝」の件について
①糸について
これは師匠も細糸に拘っていませんでした。
まあ、竿を出した場所が、閉じ込められたような場所であれば柔らかい竿+細糸でなんとかなるでしょうが?。
釣り仲間の52センチのアマゴの場合も、場所が良かったと言ってましたから。
大場所なら、糸あっさりと切られていたと思います。
②錘について
「大物がかかった時に外れることもあり、その後の操作がやりやすくなる」
ですか?、残念ながら私にはピン!と来ません。
よほど重いガンダマを付けていたなら別ですが!。